ボージョレヌーヴォー

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 昨日は東京でもあちこちでボージョレ・ヌーヴォーの試飲をふるまっていましたね。フランスでも毎年11月の第3木曜のワイン解禁日の夜は若者達を中心に大騒ぎ。それでもよく日本人はなぜあんな若くておいしくないワインに夢中になるんだ?って聞かれるし、ボージョレ・ヌーヴォーに関しては日本人て趣味悪いよねとまで言われたりします。時差の関係もあって一足早く日本向けに大量のボージョレが輸出され云々というニュースが流れるからでしょうか。
 フランスではこの木曜はその年の新ワインの解禁日のためボージョレに限らず、あちこちのドメーヌで地元のワインの試飲会が開かれます。忘れられないのは、アビニョンに住んでいた3年前、法王庁の前にずらりと並んだワイン小屋(テント)の試飲会です。450円位で試飲用のワイングラスを1つ買えば、あとはどのワインも飲み放題。ワイングラスはループ付だから中身が空の時は首からぶら下げておけます。このシステムはワインの見本市と同じですね。底冷えのする夜でみんなで震えてたけど、あの時のシャトーヌフ・ド・パプの味わいは深く印象に残っています。
 ワインの試飲会の後は、「アビニョンの橋の上で踊ろう」の3分の1しか残っていない橋のたもとで大花火大会が始まりました。雨の少なかった翌年は乾燥注意報が出てこの花火大会も中止になったので、寒い中でも花火が観られる年はラッキーなのかも。
 でもせいぜい6ユ-ロ程度のボージョレ・ヌーヴォーが日本に来るとその3倍はするから、東京で秋を迎えた今年は残念ながら買うことができないのでした。
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# by cheznono | 2004-11-19 17:25 | プロヴァンス賛歌

花の都パリのトイレ

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 フランスのトイレについては言いたいことがいろいろあります。夏にパリでメトロのキップを買うために並んでいたら、前のアメリカ人らしい女性が窓口で、「そこのトイレを使ったけどあまりにも汚いからなんとかして」と苦情を言ってました。メトロの窓口のおじさんは「パリ市の管理下にあるトイレだから俺達は知らないよ」とけんもほろろ。くだんの女性は「世界一美しい街パリでトイレがあんなに汚いのは恥ずかしいと思いませんか?メトロの出口にあるんだから何とかしたらどうですか?」となまりの強いフランス語で詰めよりましたが、おじさんはうんざりしたように「パリ市に言えばいいでしょう?メトロは交通のことしか面倒みれませんよ!」と突っぱね、旅行者らしい女性はまったくうといったあきれ顔で立ち去って行きました。その後姿におじさんがすかさずアバズレ!って罵声を浴びせたのにはびっくり。
 だいたいメトロの駅の地下道や連絡口だってかなり匂うのは、トイレでもないのに地下道内で平気で用を足すやからが尽きないから。それをきちんと清掃して臭気を消すには予算がないので少しでも安い方法をと、メトロに香水を振りまいてごまかすという手を取ること自体どこかおかしいけど、メトロの交通局はトイレのことなんて我関せずの態度とは。観光に支えられた国が公衆トイレをこんなにないがしろにしてるのでは、フランスって不潔というイメージを裏付けるようなものじゃないかしら?
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# by cheznono | 2004-11-14 21:47 | 不思議の国フランス

秋のドンム

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 フランス一美しい村の1つに選ばれているペリゴール地方のドンムはこの地方に点在する城塞都市の1つ。実際には都市ではなく素朴な村のたたずまいで、かわいいお店の並ぶだらだら坂を上ると、鍾乳洞のある洞窟があります。木の葉の色づく秋のドンムはとても風情があって美しく、サルラから足を伸ばすのにお勧めのスポット。中に入ると昔の食堂のような内装のレストランで食べたオムレツもクレープもおいしかったです。
 ドルドーニュ川周辺の町や村の中でも人気の観光地なのに、トイレがちょっとひるむような状態だったのが残念。フランスのトイレは観光地でも便座がなかったり、電気がつかなかったり、ドアが閉まらなかったり、床が水浸しだったりが良くあり、何とかしてもらいたいものです。
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# by cheznono | 2004-11-14 17:59 | フランスの四季

トリコロールに燃えて

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 週末にパリを舞台にした「トリコロールに燃えて」を観に行きました。土曜なのに劇場ががら空きでびっくり。さてはハズレかなと思ったけど、スチュワート・タウンゼントとペネロペ・クルースが内戦中のスペインに向かった頃から面白くなり、それなりに見ごたえがありました。
 原題はHead in the cloudsで空想にふけってというような意味。シャーリーズ・セロンがモンスターから一転して世界の指折り美女の一人らしい外見で演じる生き急ぐヒロイン、ギルダが気まぐれで何を考えているのかわからない所から来たタイトルでしょうか。初めは感情の移り変わりが激しい貴族の娘ギルダに周りが振り回されるありがちな話か、という感じでしたが、ベルエポックの終焉からスペイン内戦、第2次世界大戦中のドイツ占領下でのレジスタンス活動と激動のパリがうまくに描かれていたのが興味深かったです。
 アイルランド出身のスチュワート・タウンゼント、ジュード・ロウにムードが似ていなくもなくてなかなか素敵でしたね。実生活上でもパートナーというシャーリーズ・セロンとお似合いかも。
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# by cheznono | 2004-11-10 22:51 | 映画

バナナくるみブレッド

b0041912_171254.jpgフランスのお菓子屋さんで修行中の友達が教えてくれたレシピで、くるみプレッドを焼いてみました。パティシエールの友達が教えてくれたのはバナナブレッドだけど、バナナがケーキになるのは許せないという親のために、実際にはバナナの代わりにラム酒に漬けたプルーンとアプリコットとくるみを入れました。出来上がりはケーキというよりもブレッドに近い感じ。でもおいしかったです。
材料:小麦粉200g、サラダ油 60cc、卵 2つ、牛乳 60cc、バナナ 200g
    砂糖 100g、塩 少々、ベーキングパウダー 10g
作り方:
①バナナをつぶして少し果肉が残るくらいに完全にとろけたら、砂糖と塩を加え、卵を少しずつ入れて行く。
②①にサラダ油、牛乳を少しずつ混ぜてなじんだら小麦粉を入れる。
③型に入れて中温のオーブン(160℃から80℃)で35分から45分焼く。
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# by cheznono | 2004-10-29 17:12 | いつもの暮らし

サン・シル・ラポピー

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 深みのある黒いワインで知られる町カオールから車で30分、ロット川沿いの道を行くと断崖の上に現れるサン・シル・ラポピーも、フランスで最も美しい村の1つ。
 保存条例で改築などが制限されて来た為、15~6世紀の家々があまり塗り替えられることもなくたたづむ様子は他の中世の村に比べてもひときわ古く感じられます。今頃はロット川沿いのポプラ並木やプラタナスの紅葉が目にしみるようで、アンドレ・ブルトンを初め幾人もの芸術家達を惹きつけてきた景観が充分楽しめることでしょう。
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# by cheznono | 2004-10-20 14:16 | フランスの四季

b0041912_16542116.jpg 「プロヴァンスの恋」のジャン=ポール・ラプノー監督の新作「ボン・ヴォヤージュ」がお正月に日本でも公開される予定ですね。時代は「ピエロの赤い鼻」と同じ頃、パリがドイツ軍に陥落し、フランス政府がボルドーに移った時。自分を守るために男達を翻弄する女優の役をイザベル・アジャーニが驚異的な若さで好演しています。
 去年の春「ボン・ヴォヤージュ」がフランスで公開された時にもアジャーニのすごいぶりっ子ぶりが見物と評されていて思わずにやっとしてしまいました。真面目で純情な主人公の好青年を、今をときめくヴィルジニー・ルドワイヤンと張り合うのはあっぱれです。
 この夏に観た「イザベル・アジャーニの惑い」(原題はアドルフ)では、自分を口説き落とした若き貴族アドルフに身も心も捧げ、その妄信的な愛のせいでアドルフの気持が冷め自分と別れたがっているのを察して尚、哀しく執着するエレノールを美しく演じていました。若かりし頃の「アデルの恋の物語」から雰囲気も役柄的にもあまり変わっていない姿には改めて脱帽。「ボン・ヴォヤージュ」を撮った後、彼女はすごーく太ってしまったそうで、一生懸命ダイエットしているらしいと聞きましたが、本当でしょうか。いつまでも神秘的な瞳の美しいアジャーニでいてほしいものです。
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# by cheznono | 2004-10-19 17:28 | 映画

プロヴァンスの恋



b0041912_17251688.jpg b0041912_17254074.gif プロヴァンス地方を舞台にした小説を詩情豊かに書き続けたジャン・ジオノの原作”屋根の上の騎兵隊”を今頃ビデオで観ました。19世紀前半、コレラの蔓延するプロヴァンスへイタリアから逃げてきた若き大佐(オリヴィエ・マルチネス)と夫のもとへ急ぐ公爵夫人(ジュリエット・ビノシュ)との道中に芽生えた連帯感や抑えた恋愛感情を描いていて、なかなか良かったです。
今はしゃれた小さいお店が並び観光客がそぞろ歩くエクスやマノスクの昔の雰囲気もわかったし。
 この中で貫かれる騎士道精神は、「エイジ・オブ・イノセンス」のピューリタニズムにも通じるものがあるけれど、フランス人とイタリア人が2人だけで旅の苦労を共にしたのに、プラトニックに終始するのはジオノの描く世界ならではかも。
 フランスもフランス人もうんざりと言い捨てて帰国してしまったアメリカ人の友達が、でもオリヴィエ・マルチネスだけは大好きと騒いでいた時、「運命の女」のダイヤン・レインの浮気相手としてのオリヴィエ・マルチネスしか知らなかった私は、たいしたことないのにって思ってました。でも、「プロヴァンスの恋」を観てオリヴィエ・マルチネスって若い時は本当に素敵だったんだってすっかり納得。「テイキング・ライブス」にも出ているみたいだけど、もはや10年前とは顔が違う気がするので、もっと前から知っておけばよかったとちょっと悔やまれます。
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# by cheznono | 2004-10-16 18:00 | 映画

ピエロの赤い鼻

 b0041912_17505241.jpg 去年の春、リヨンで観て大感動した映画:ピエロの赤い鼻が日本でも公開されました。原題の「恐ろしい庭」に対して、赤い鼻ばかりが強調される邦題はいかがなものかとも思いますが、心にしみいるヒューマン・コメディが日本でも高く評価されて嬉しいです。第2次世界大戦中、気が小さい癖に自分達の力でもできそうなレジスタンスを企てる2人の親友同士。ドイツ軍への小さな抵抗のつもりが思いもかけない悲劇を招くという内容で、でも散りばめられたユーモアに心がなごむ佳作です。
 フランスでは映画でもTVドラマでも第2次大戦中のエピソードをテーマにした作品が日本に比べてとてもよく上映されたりTVで流れたりします。ドイツ軍のしたこと、戦争の愚かさ、ビシー政権を樹立したことへの罪の意識、占領下でのレジスタンス活動などを風化させないように努めている姿勢には感心させられます。
 そしてナチスドイツ軍の中にも、この映画のゾゾのように人間的な良心を失わないでいる軍人や兵士がいたことが描かれているのには救われる思いがします。
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# by cheznono | 2004-10-13 17:58 | 映画

ネコのアドレスブック

b0041912_16204213.jpg イギリスのイラストレーター:マシュー・ライスの描くほんわりとした風景画や動物達の水彩画やイラストが好きです。マシュー・ライスはイングランドのノーフォーク州に住み、身近な自然や四季の移り変わりを描いた雑貨がヨーロッパで人気をはくしています。
 そのマシュー・ライスのネコの水彩画をあしらったアドレスブックとノートブックをフランス工房のサイトにアップしました。15.50cm角の一生使えるようなしっかりした装丁です。 猫の雑貨
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# by cheznono | 2004-10-11 16:36 | 雑貨

ロートレック村つづき

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ロートレック村の中心にある丘の上には大きな風車が悠然と立っています。アルルの近くのフォンヴィエイユ村にあるドーデの「風車小屋たより」のモデルになった風車よりもずっと大きいので驚きました。観光客の多いドーデの風車に比べて、こちらはさんさんと降り注ぐ日差しの中で静謐な感じ。風車のある丘からは、ロートレックの家並みと古い教会が見渡せます。風車は大き過ぎて私のカメラには納まりそうもなかったので、代わりにその風景を撮りました。
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# by cheznono | 2004-10-11 15:15 | フランスの四季

南仏の村、ロートレック

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初夏に訪れた南フランスの隠れ里のような村、ロートレック。
画家のトゥールーズ・ロートレックが生まれた町、アルビから程近くフランスで一番美しい村の1つに選ばれていますが、この地方の人でさえ知る人ぞ知るひっそりとした村には住人も旅行者もまばら。崩れかけた城壁に囲まれ、木組みの家の古さもひときわです。観光客向けのお店も全くない味のあるたたづまいが忘れられません。
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# by cheznono | 2004-10-10 15:23 | フランスの四季